一眼レフでの滝の撮り方

一眼レフで滝を上手く撮りたいと思いません?
日本には数多くの滝があり、直瀑と呼ばれている一直線に一気に落ちるものや、何段にも別れて流れ落ちる段瀑、末広がりな優美な滝など、その姿は様々です。

 

 

このように、滝の形状は異なり受ける印象も違いますが、シャッタースピードの選択によっても滝の印象は大きくかわってくるんですね。
そんな滝の姿に合わせて、一眼レフカメラで撮りたいと思っている方も多いことでしょう。

 

 

迫力のある滝を撮りたいなら、勢いのある水しぶきを写しとめれば躍動感を表現することも出来ますね。
そんな水しぶきがほとばしる迫力を引き出す一眼レフでの滝の撮り方は、絞りを開けて高速シャッターで撮影すると良いでしょう。

 

 

滝の動きを止めるには1/500秒以上を目安にして早いシャッターを切れば、水滴の一つひとつがとらえられます。
この時に逆光で狙えば暗い背景に水しぶきの輝きが際立って、躍動感が伝わる1枚が撮れるでしょう。
逆に流れを滑らかに優美な雰囲気で模写したいなら、曇りなどの柔らかな光で、1/4秒前後、もしくは1/8秒よりも遅いシャッター速度にすると良いです。

 

 

ただ、1/8秒よりも遅いシャッター速度にすると、手ブレなどが起きやすいので三脚が必要ですし、数秒以上になると同じ遅いシャッターでも雰囲気が変わってきて、滝の流動感が弱くなってきてしまいます。
例えば、1/30秒前後のシャッタースピードにすると肉眼で見た時の水の雰囲気に近くはなりますが、中途半端に感じられるので気をつけましょう。

 

 

いずれにしても水の流れのある風景を撮る時はシャッタースピードがポイントになってきます。
その為、まず水の流れが止まったように撮りたいのか、それとも水の流れをぶらして撮りたいのかを決めることです。

 

 

高速シャッターにすれば水の流れ凍りついたように写り、滝の水しぶきが止まったような感じになりますし、超スローで撮れば、水の流れが霧のように写すことができ、1/8秒以下のスローシャッターにすれば、水が薄く細い糸を引いたように写り、とても綺麗な感じに仕上がります。このように写真ならでは表現が楽しめるのです。

 

 

また、岸壁を流れ落ちる滝の落差を伝えるには、縦構図で全景をフレミングするのが基本です。
引き気味で狙うのではなく、滝に近寄って仰ぎ見るアングルで撮影すると滝の高さを感じさせる写真画が撮れます。
加えて、前景に新緑の木々を入れることで、新緑の滝のみずみずしさも引き出すことが出来て素敵な写真が撮れますよ。^^