ボケの効果を利用して花を撮る

一眼レフカメラで花を写しとるならボケを利用するのが最も効果的ですね。
と言うのも、花の撮影で特に重要になるのが、背景を整理して被写体の存在感や美しさをより引き立てることだからです。

 

 

何より、せっかくの美しい花も背景がごちゃごちゃしていたら台無しですよね。
その為、被写界深度の浅さを利用してボケの効果を利用した表現が不可欠でしょう。

 

 

そして、ピントを一点だけに合わせて、他の部分は色味だけを残してボカすことで、強調したいところだけを浮かび上がってきます。

 

 

また、被写体との距離が近くなるほど、レンズの被写界深度は浅くなり、それに加えて絞りを開放近くにすることで極めて浅くなり、ピントの合う範囲が限りなくセロに近づいていくわけです。

 

 

更に、レンズでは焦点距離が長いものほど被写界深度は浅くなりますし、絞りが同じなら50ミリのマクロレンズよりも20ミリのほうがボケの効果は大きくなります。
ですので、この状態で一眼レフで花のメシベにピントを合わせて撮っていても、前後などに微妙にピントをずらすだけで、別のオシベがだけがくっきり写されたりします。

 

 

このように被写界深度が非常に浅い状態では、同じ花でも全く違った表情をいくつもとらえることが出来るわけです。
こうしたボケの効果を利用して花を撮る場合の一番簡単な撮り方としは、オートフォーカスを解除しマニュアルモードにして、ピントを自由に移動させれて撮影することです。

 

 

このようにしたほうが自分の撮りたい写真が写せますね。
また、花の一部分だけを切り取るようなマクロレンズを使った近い距離からハッキリと撮影する接写ではなく、花の全体をとらえる場合なら、望遠レンズを使って、最も近い距離から撮影するのが良いかもしれません。

 

 

なお、花を撮影する時には、添え木用に割り箸、風で花を揺らす時に使ううちわ、霧吹き、白レフの代わりになる白いハンカチがあると便利ですね。
加えて、ガーゼや薄い白い布があれば、被写体の光の反射と影の差を小さくすディフューザーの代用にもなるでしょう。

 

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